米国不動産 Q&A 教えて!けいこ先生

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けいこ先生

けいこ先生(LA在住)
出身地:東京
LAで事務所をもつCPA
30歳
日英バイリンガル

けいこ先生

源さん(日本在住)
出身地:江戸っ子
呉服屋
45歳

  

不動産賃貸活動から生じた損失は控除可能?

げんじ コンドミニアムを人に貸していますが、今年はレント収入が少なく、損失になってしまいました。この損失は控除できますか?
けいこ先生

不動産の賃貸活動に能動的(Actively Participate)に参加し、課税年度に持分の10%以上を所有している場合、年間で最大*$25,000まで損失を控除する事ができます。
*独身、夫婦合算申告の場合。 分離申告の場合は$12,500まで。

通常、賃貸活動は消極的活動(Passive Activities)とみなされるため、同じ消極的活動から生じた所得としか相殺はできず、原則として、賃金給与所得等とは相殺できない規定があります。しかしながら、能動的に参加している納税者に対しては、$25,000まで控除できる(その他の能動的収入と相殺できる)という特例を設けています。

げんじ 能動的とはどのような活動を指すのですか?
けいこ先生

テナントの入居・退去の決定権、不動産の賃貸期間の決定権、修繕の決定権等を持ち、賃貸活動に積極的に参加していればほぼ大丈夫です。

げんじ なるほど。その条件なら、クリアできそうです。今年は賃金収入が多かったので、$25,000の損失が計上できるのは助かります。
けいこ先生 しかし、調整総所得(AGI=Adjusted Gross Income/Form1040 Line37)が、$100,000を超える人は注意が必要です。
この控除は、調整総所得が$100,000までは全額申請できますが、それ以上になると徐々に減っていき、調整総所得が$150,000に至ると、この特例は利用できなくなってしまいます。
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